ビタミンDと“たまご”

ビタミンDと”たまご”

2016年5月に開催された第70回日本栄養・食糧学会大会において、藤女子大学の池田隆幸教授をはじめとする研究メンバーと株式会社アキタ研究開発部による共同研究が発表されました。

今回の共同研究は、9種類のビタミンを強化した株式会社アキタの卵〈ビィータ〉を摂取することで、体内のビタミン量、特に含有量の多いビタミンDの体内濃度が変化するかどうかを見たもので、結果として、〈ビィータ〉を摂取することによる体内ビタミンD濃度の上昇が有意に認められました。なお、コレステロール及び中性脂肪には影響しませんでした。

研究目的:ビタミン強化卵で
栄養素を補えるか

若年女性のエネルギーや栄養素等の摂取量が、日本人の食事摂取基準値より低いと報告されており、やせ願望からのダイエットがこの原因のひとつと考えられている。また食生活の変化により、ビタミン類が多く含まれる野菜や果物を継続的に食べるということが難しくなっている。一方、卵は必須アミノ酸をバランスよく含む完全栄養食品であり、日常的に摂取しやすい食品である。そこで本研究では、ビタミン類を強化した卵を用いて、食品の摂取で不足しがちな栄養素を補うことができるかどうかについて検討した。

試験方法

被験者は、インフォームドコンセントの得られた健常な女子大学生41名とした。使用した高ビタミン卵は、9種類のビタミンが強化されているが、中でも含有量が多いビタミンDについて検討した。非介入期に血液検査を行い、ビタミンD濃度の結果をもとに被験者をA群、B群に分けた。調査期間は全12週間とし、介入期1、ウオッシュアウト期、介入期2を設けそれぞれ4週間とした。高ビタミン卵の摂取は1日2個とし、対照食品として普通卵を用いた二重盲検クロスオーバー比較試験を行った。各期の最終日翌朝に、食事調査と採血を行った。

藤女子大学との共同研究風景

本研究の結果・考察

血中ビタミンD濃度の変化は、二元配置分散分析と多重比較を用いて解析を行った。その結果、A群とB群における血中濃度変化パターンに交互作用が認められ、多重比較の結果、非介入期と比べて介入期1ではB群、介入期2ではA群の血中ビタミンD濃度が有意に高値となった。その他の期では、血中濃度に差は認められなかった。食事調査の結果、介入期1、2における卵以外の食品や食事量の差はほとんど認められないことから、血中ビタミンD濃度の上昇は、高ビタミン卵摂取によるものと考えられた。

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