不妊症とは
通常の夫婦生活を営んでいれば、1年で約8割、2年で約9割のカップルが妊娠します。日本産科婦人科学会では「健康な男女が妊娠を望み、避妊をせずに性交しているのに2年以上経っても妊娠しない」というのを不妊の定義としており、現在6〜7組のカップルのうち1組が不妊だといわれています。
不妊と聞くと女性だけの問題だと思われがちですが、全体の約3~4割は男性側に、2割は双方に原因があるとされています。このような現実から考えると、女性だけではなく、男性も検査を受けることが重要。産婦人科や不妊治療専門クリニックへの来院を決めたら、まずはご夫婦揃って初診を受けることが妊娠への近道となります。
妊娠しない期間が2年というのが不妊症を疑う基準といわれてきましたが、最近の考え方ではさらにその期間を短くする方向に。早く妊娠を望むのなら、女性の年齢が35歳未満で1年、35歳以上で半年経っても妊娠しない場合は、不妊検査や治療を受けることが望ましいとされています。